バイクで高速道路を走れるようになるタイミングや、どんな条件が必要なのか気になる方も多いでしょう。
免許を取ったばかりだったり、年齢やバイクの種類によって利用できるのか不安を感じるのは当然です。
この記事では「バイクで高速道路はいつから利用できるのか?」という疑問を解消し、複雑な条件や注意点をわかりやすく解説します。
これからバイクで長距離移動やツーリングを考えている方に向けて、必要な知識と準備のポイントも徹底的に紹介します。
バイクで安心して高速道路デビューするために、ぜひ続きをご覧ください。
バイクで高速道路を利用できるのはいつからか

バイクで高速道路を走るには、法律で定められた条件や制限があります。
これらの条件は免許の取得時期や運転者の年齢、バイクの排気量などによって異なります。
また、原付バイクは高速道路を利用できないことや、違反した場合の罰則についても知っておくと安心です。
免許取得からの経過年数
バイクで高速道路を利用する場合、免許を取得してからの経過年数が重要なポイントになります。
特に、二人乗り(タンデム)で高速道路を走る際は、免許取得から3年以上が必要です。
一人乗りの場合は、普通自動二輪免許(中型)や大型自動二輪免許を取得した日からすぐに利用できますが、年齢や他の条件も確認しましょう。
運転者の年齢要件
運転者の年齢によっても高速道路の利用可否が異なります。
- 18歳未満の場合:そもそも普通自動二輪以上の免許を取得できません。
- 18歳以上の場合:普通自動二輪免許若しくは大型自動二輪免許を取得すれば、高速道路の利用が可能です。
- 二人乗りをしたい場合:20歳以上かつ免許取得から3年以上経過している必要があります。
バイクの種類と排気量による条件
バイクの排気量によって、高速道路を利用できるかどうかが決まります。
車種 | 排気量 | 高速道路利用可否 |
---|---|---|
原付一種 | 50cc以下 | 不可 |
原付二種 | 51〜125cc | 不可 |
普通自動二輪(小型限定) | 126〜250cc | 可 |
普通自動二輪 | 251cc以上 | 可 |
大型自動二輪 | 400cc・750cc・リッタークラスなど | 可 |
原付や排気量125cc以下のバイクは高速道路を走行できませんので注意しましょう。
二人乗りの場合の追加条件
バイクで高速道路を二人乗りする場合は、さらに厳しい制限が設けられています。
以下の条件をすべて満たす必要があります。
- 運転者が20歳以上であること
- 普通自動二輪免許(または大型自動二輪)を取得してから3年以上経過していること
- バイクの排気量が126cc以上であること
- 一部の高速道路では二人乗り自体が禁止されている区間もある
特に都市高速や首都高速の一部では二人乗り禁止区間がありますので、事前に確認しましょう。
自動車専用道路・バイパスの独自規制
高速道路以外にも、自動車専用道路やバイパスには独自の規制があります。
これらの道路では、標識や道路管理者がトンネルや橋、急なカーブなど安全のために排気量や車種、二人乗りの可否を定めている場合があります。
高速道路に準拠しない厳しい基準を設けている場所もあるため、走行前に標識や案内板を必ず確認してください。
原付バイクでの高速道路利用不可の理由
原付バイクは50cc以下の排気量で、法定上車両の構造や最高速度が自動車専用道路や高速道路に適していません。
最高速度が30km/hに抑えられているため、他の高速走行車両と速度差が生じ、重大な事故を引き起こす可能性が高くなるからです。
そのため、原付バイクは法律で高速道路を走ることが禁止されています。
違反時の罰則と注意点
許可されていないバイクで高速道路を走った場合や、条件を満たさないで二人乗りをした場合は道路交通法違反となります。
場合によっては反則金(罰金)や違反点数が科せられます。
違反内容によっては、最大2万円以下の罰金や交通違反点数2点が課されることもあります。
条件を正しく守って安全に走行しましょう。
バイクで高速道路を走る際の注意点

バイクで高速道路を利用する際には、普段の市街地走行とは異なる危険や注意点がたくさんあります。
安全に楽しくツーリングするためにも、事前の準備や走行中の心がけが非常に大切です。
ここではバイクで高速道路を走る際に気をつけたいポイントを詳しくご紹介します。
バイクの事前点検
高速道路は長距離かつ高速度での走行となるため、出発前のバイク点検は欠かせません。
最低でも次の点は必ずチェックしましょう。
- タイヤの空気圧や摩耗の状態
- ブレーキの効き具合や残量
- エンジンオイルや冷却水の量
- ライトやウインカーの動作
- チェーンの張りや給油状態
トラブルを未然に防ぐためにも、日常点検と合わせて高速道路を走る前は念入りに確認してください。
安全装備と服装
高速道路では、走行風や飛び石などから身を守るためにも安全装備・服装が重要です。
装備の種類 | ポイント |
---|---|
ヘルメット | フルフェイスやシールド付きがおすすめ |
グローブ | プロテクター内蔵で滑りにくいものを選ぶ |
ジャケット | プロテクター入りや風を防ぐ素材が安心 |
ライディングブーツ | 足首を保護できる専用タイプが最適 |
体温調節がしやすい服装を意識し、急な天候変化にも対応できるようにしておきましょう。
車間距離の確保
高速道路では自動車だけでなく大型トラックなど多くの車両が走っています。
バイクは車体が小さく見落とされやすいため、十分な車間距離の確保がとても重要です。
前方車両だけでなく、後方の車両にも注意を払いながら、他の車両と安全な距離を保つようにしましょう。
速度管理
高速道路を走行すると、ついスピードが出がちです。
適正な速度を守ることは、自分自身の安全だけでなく他の車両とのトラブル回避にもつながります。
法定速度や道路標識に従って走行し、無理な追い越しや急加速は避けましょう。
天候への対応
高速道路では天候の変化にも素早く対応する必要があります。
雨天時は路面が滑りやすく、風が強い日には横風の影響を強く受けることもあります。
事前に天気予報を確認し、悪天候が予想される日は無理をせずに運転計画を立てるようにしましょう。
バイクで高速道路を利用するメリット

バイクで高速道路を利用することには、さまざまなメリットがあります。
特に長距離のツーリングや移動を計画している場合、高速道路を活用することで時間や体力、快適性の面で多くの利点を感じることができるでしょう。
長距離移動の効率化
バイクを使って長距離を移動する際、高速道路はとても大きな味方です。
信号や交差点がなく、一定速度で走り続けることができるので、一般道よりも移動時間を大幅に短縮できます。
例えば都市間の移動や観光地へのアクセスも、高速道路を利用することで効率的に行うことができます。
特に予定が限られている日帰りツーリングや、遠距離の用事があるときには高速道路のありがたさを実感できるでしょう。
移動手段 | メリット | 所要時間の目安 |
---|---|---|
一般道 | 景色を楽しめる、寄り道しやすい | 長め |
高速道路 | 効率的、ストレスが少ない | 短い |
渋滞回避のしやすさ
高速道路は一般道に比べて渋滞が発生しにくい道路設計になっています。
たとえ渋滞していた場合でもバイクならではの機動性を活かし、安全が確保できる状況であればスムーズに列の流れに乗ることができます。
- 交通信号によるストップ&ゴーが少ないので体力の消耗を防げる
- 大規模な渋滞でも休憩施設が定期的にあるため、ストレスをためにくい
- 周囲の流れに乗りやすく、一般道よりも安定したペースで移動できる
このように、高速道路はバイクにとって快適で、時間的なロスを減らす方法として有効です。
バイクツーリングの楽しみ
高速道路を使ったバイクツーリングには、一般道とは違った楽しみがあります。
まず、サービスエリアやパーキングエリアには各地のグルメやお土産があり、休憩を挟みながら旅気分を味わえます。
また広い道路を走ることで爽快感が増し、普段経験できないスピード感もバイクツーリングの醍醐味です。
目的地までの道のりそのものが思い出になるので、仲間と一緒に走るツーリングもより一層楽しくなるはずです。
高速道路二人乗り開始時期の具体例

バイクで高速道路を二人乗りする際には、年齢や免許の取得年数、バイクの排気量などさまざまな条件が法律で定められています。
それぞれの場合にどのタイミングから高速道路で二人乗りできるのか、具体的なポイントを押さえておくことが大切です。
20歳未満の場合
20歳未満のライダーは、高速道路でバイクの二人乗りをすることが法律で禁じられています。
これは年齢による事故リスクが高いことを反映したルールです。
例えば19歳で大型二輪免許を取得していたとしても、高速道路での二人乗りは満20歳になってからでないと認められません。
- 19歳以下は不可
- 満20歳になれば条件を満たせば可能
高速道路だけでなく、自動車専用道路でも同じルールが適用されるので注意してください。
二輪免許取得後1~3年目の場合
二輪免許を取得してすぐは、高速道路での二人乗りは禁止されています。
具体的には、免許取得後1年未満の方は高速道路での二人乗りができません。
一方、取得から1年以上経っていれば、他の条件(年齢や排気量など)も満たしていれば二人乗りできます。
免許取得期間 | 高速道路二人乗り可否 |
---|---|
1年未満 | 不可 |
1年以上 | 条件を満たせば可能 |
たとえば、免許をとってから11か月目の場合は、年齢や他の条件を満たしていても二人乗りはできません。
排気量ごとのパターン
バイクの排気量によっても高速道路の二人乗り可否が異なります。
高速道路を走行するためには、そもそも排気量が126cc以上(普通自動二輪以上)のバイクである必要があります。
- 50cc(原付)や125cc以下のバイクは高速道路自体が走行不可
- 126cc以上かつ上記の年齢・免許取得年数条件を満たせば二人乗りが可能
- 大型二輪も同様の条件が適用される
以下のように整理できます。
排気量 | 高速道路二人乗り |
---|---|
50cc以下(原付) | 不可 |
51~125cc | 不可 |
126cc以上 | 条件を満たせば可能 |
このようにバイク二人乗り解禁のタイミングは、年齢、免許取得年数、バイクの排気量の3点を総合的に判断して確認する必要があります。
バイクで高速道路を利用できる要件のおさらいとポイント

バイクで高速道路を利用するためには、いくつかの大切な条件があります。
これらの条件を守らない場合、途中で高速道路に乗れなかったり違反になる可能性があるので注意が必要です。
まず、日本の高速道路をバイクで走るためには、排気量が125cc以上のバイクであることが条件です。
原付(50ccや90ccなどの小型バイク)は、高速道路の利用ができません。
また、バイクの種類によって必要となる免許区分も異なります。
高速道路に乗るには「普通自動二輪免許」または「大型自動二輪免許」が必要で、「小型限定普通二輪免許」の場合は高速道路走行は認められていません。
高速道路を利用する際は、乗車する人にも注意点があります。
例えば、二人乗りの場合は追加で年齢や経験などの条件も発生します。
また、高速道路の出入口やSA・PAでは速度やマナーにもしっかり配慮しましょう。
これらの基本ルールを把握することで、安心して安全に高速走行を楽しめます。