「大型バイクを選びたいけど、重たくて扱いづらそう…」そんな不安を抱えていませんか。
近年、大型バイクの取り回しやすさを重視して軽量モデルを選ぶ方が増えています。
たしかにバイク選びで車両重量には大きな違いがあり、毎日の使い勝手やライディングの楽しさに直結します。
このページでは、大型バイクの軽量モデルを上手に選ぶためのポイントやおすすめ車種をわかりやすく解説します。
軽さがもたらす新しいバイクライフを知りたい方は、ぜひ続きをご覧ください。
大型バイクで軽量モデルを選ぶ際の最適な選び方

大型バイクの中でも軽量モデルを選ぶことは、バイクの扱いやすさや乗り出しのハードルを大きく下げます。
特に街中での取り回しやツーリング先での快適さを重視する方には、軽量モデルは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
ここでは、軽量な大型バイクを選ぶ際に押さえておきたいポイントについて解説します。
軽量大型バイクの定義
一般的に大型バイクとは、排気量400ccを超えるバイクを指します。
その中でも「軽量」と呼ばれるモデルは車両重量が200kg前後、またはそれ未満のバイクが目安となります。
スーパースポーツやネイキッド、アドベンチャーなどジャンルを問わず、製造技術の進化により軽量な車体設計が増えてきています。
重量の軽い大型バイクは、ツーリングや普段使いの両方において高い汎用性を持ちます。
重量がもたらす扱いやすさの違い
バイクの重量が軽いと、停止時や低速走行時の取り回しが格段に楽になります。
また、押し歩きや駐車場での切り返しもスムーズに行えるため、体力に自信がない方や女性ライダーにもメリットが大きいと言えます。
重いバイクだと、立ちゴケ時のリスクも上がりますし、転倒してしまった場合に起こす負担も増えます。
慣れないうちは軽量モデルの方が安心して楽しめるでしょう。
- 押し歩きやすい
- 低速時のバランスがとりやすい
- 万が一の転倒時も持ち上げやすい
- 疲れにくくロングツーリングでも快適
車両重量と排気量のバランスを見るポイント
大型バイク購入時は排気量と車両重量のバランスも重要です。
同じ排気量でも設計や装備によって大きく重量が変わるため、スペックシートでしっかり比較しましょう。
モデル名 | 排気量 | 車両重量 |
---|---|---|
ホンダ CB650R | 649cc | 202kg |
ヤマハ MT-07 | 688cc | 184kg |
カワサキ Z650 | 649cc | 189kg |
このように、排気量が近いモデルでも車両重量には差があることがわかります。
用途や体格に合わせて、できるだけ軽量なモデルを選ぶと良いでしょう。
軽量大型バイクが初心者に向いている理由
大型バイク初心者にとって、重すぎない車体は練習やツーリングが安心かつ快適になります。
軽量な車体なら、Uターンや駐車スペースの出し入れで不安を感じにくいため、乗り始めのストレスを少なくできます。
さらに、操作ミスや予期せぬトラブルの際も扱いやすく、免許取りたてのライダーにも安心です。
軽量モデルは取り回しやすさだけでなく、エンジンパワーも扱いやすいセッティングになっていることが多いため、段階的に運転技術を磨くのにも最適です。
軽さ重視のモデルを選ぶ場面別の基準
どんな用途でバイクを使うかによって、軽量モデルの選び方にも違いが出てきます。
たとえば、主に市街地を走るなら「とにかく軽さ優先」、ツーリングメインなら「軽さと積載性のバランス」など目的によって重視するポイントが変わります。
- 通勤・街乗りがメインなら「車両重量の軽さ」と「取り回しの良さ」
- ツーリング目的なら「低重心設計」や「安定感」も考慮
- スポーツ走行やワインディング重視なら、軽快なハンドリング性能
- アウトドアやキャンプツーリングなら、軽量かつ積載性が高いモデルを
自分のバイクライフに合った選定基準を見極めることが重要です。
足つき性やシート高も意識した選定基準
車体が軽量でも、シート高が高すぎると不安定さを感じてしまうことがあります。
特に身長が低めの方や女性ライダーは、足つき性にも注目して選びましょう。
メーカー公式サイトの数値だけでなく、必ず実車にまたがってみて、両足がどれだけ地面につくかを確認することをおすすめします。
バイクによっては足つきを改善するためのローダウン仕様やローシートオプションが設定されていることもありますので、必要に応じて検討してみてください。
軽量+足つきの良さは、より自信を持って大型バイクデビューできる大きなポイントです。
軽量な大型バイクの主要メーカー別モデル一覧

大型バイクの中でも、車体が軽量なモデルは扱いやすさや取り回しの良さから多くのライダーに選ばれています。
ここでは、主要なバイクメーカーごとの軽量な大型バイクモデルを紹介します。
ホンダの軽量大型バイク
ホンダは優れたバランス設計で知られ、軽量な大型バイクでも高い人気を誇ります。
具体的には「CB650R」や「CBR650R」といったミドルクラスの4気筒モデルが代表的です。
これらのモデルはネイキッドタイプやフルカウルタイプともに200kg前後の車体重量で、取り回しがしやすく初心者からベテランまで幅広い層に支持されています。
さらに「NC750シリーズ」も相対的に軽量な部類に入り、燃費の良さや実用性も両立しています。
ヤマハの軽量大型バイク
ヤマハも扱いやすさに重きを置いた軽量大型バイクを揃えています。
- MT-07(車両重量約184kg)
- MT-09(車両重量約189kg)
- YZF-R7(車両重量約188kg)
これらのモデルはエンジンパワーと軽さのバランスが良く、街乗りからツーリングまで幅広い用途に対応します。
特にMT-07は、中でも最軽量クラスで女性ライダーやリターンライダーにもおすすめしやすい1台です。
カワサキの軽量大型バイク
カワサキはスポーティなイメージが強く、軽量かつパワフルなラインナップが特長です。
モデル名 | 車両重量 | 特徴 |
---|---|---|
Z650 | 約187kg | 軽快なハンドリング、2気筒エンジン |
VERSYS 650 | 約217kg | ロングツーリング向けの走行性能 |
Ninja 650 | 約193kg | スタイリッシュなフルカウル |
Z650やNinja650はライディングのしやすさと十分な動力性能を両立しているため、快適なツーリングが楽しめます。
スズキの軽量大型バイク
スズキも、取り回しの良い大型バイクを多くラインナップしています。
代表的なのはSV650シリーズで、このモデルは200kgを切る軽量ボディが特長です。
続いてGSX-S750やV-STROM650も比較的軽量かつ、スポーティな走りやツーリング性能を兼ね備えています。
スズキの軽量大型バイクは、独自のVツインエンジンを採用することでパワフルかつ扱いやすい走行を可能にしています。
欧州メーカーの軽量大型バイク
欧州メーカーでは、KTMやドゥカティ、トライアンフなどが軽量大型バイクで高い評価を得ています。
KTMの「790 DUKE」や「890 DUKE」はパワフルかつ180kg前後の軽量設計が特長です。
ドゥカティの「Monster」シリーズやトライアンフ「Street Triple」も200kg以下の車体重量で知られ、欧州らしい精密なハンドリングと高性能エンジンが際立っています。
ヨーロッパ製の軽量大型バイクは独自性やデザイン性も大きな魅力です。
軽量な大型バイクの人気車種詳細

近年では大型バイクでも軽量なモデルが多く登場しており、取り回しの良さや扱いやすさが多くのライダーに支持されています。
ここでは、車両重量が比較的軽い人気の大型バイクをメーカー別にご紹介します。
ホンダ レブル1100
ホンダ レブル1100は、1100ccクラスながら約223kgという軽量さが魅力のクルーザーモデルです。
低重心設計のおかげで足つき性にも優れ、初心者からベテランまで幅広くおすすめできます。
DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)モデルも用意されており、クラッチ操作に不安がある方にも人気があります。
クルーザースタイルながら実は小柄な方でも扱いやすいバイクです。
ヤマハ MT-07
ヤマハ MT-07はモダンなネイキッドスタイルで、扱いやすさが特徴となっています。
車両重量183kgという軽さは大型バイク屈指で、街乗りからツーリングまで幅広く楽しめます。
特に女性ライダーやリターンライダーからの支持が高いモデルでもあります。
- 軽快なハンドリング
- 乗りやすいシート高
- 2気筒エンジンの力強い加速
コストパフォーマンスにも優れていることから、初めての大型バイクとしても人気です。
カワサキ Z650RS
カワサキ Z650RSはレトロな外観と現代的な機能を兼ね備えています。
車重は187kgと軽量で、ネイキッドバイクならではのスポーティな走りも楽しめます。
特徴 | 内容 |
---|---|
エンジン | 649cc 並列2気筒 |
車両重量 | 187kg |
スタイル | レトロネオクラシック |
軽快なライディングフィールが、初心者だけでなくベテランにも評判です。
スズキ SV650
スズキ SV650はVツインエンジンを搭載した軽量ネイキッドとして知られています。
車両重量は約197kgと大型バイクにしてはとても軽量です。
低中速の扱いやすさが特徴で、通勤や街乗りでの使い勝手も良好です。
シンプルで無駄のないデザインも、幅広い層から人気を集めています。
足つき性も良く、ビギナーにもおすすめのモデルです。
ドゥカティ スクランブラー アイコン
ドゥカティ スクランブラー アイコンはイタリアンブランドならではのおしゃれなデザインが魅力です。
乾燥重量173kgと非常に軽く、欧州車らしい独特のフィーリングと軽快な走行性能が味わえます。
優れたハンドリングで街中からツーリングまで気軽に楽しめるバイクです。
個性的でありながらも乗りやすい1台として、世界中のライダーに愛されています。
KTM 790 DUKE
KTM 790 DUKEは「スケルペル(手術用メス)」の愛称通り、シャープな走りが特徴のスポーツネイキッドです。
車両重量は169kgと、大型バイクの中でも一際軽量です。
レスポンスの良いパワーと人馬一体のハンドリングで、サーキット走行もこなせます。
装備や電子制御の充実ぶりも魅力で、走り好きには特におすすめのモデルです。
軽量大型バイクに乗るメリット

軽量な大型バイクは、多くのライダーにとって扱いやすさや快適性を実感できるバイクとして注目されています。
重さによる取り回しの苦労を軽減しながら、大型バイクならではのパワーや走行性能を楽しめる点が大きな魅力です。
取り回しの良さ
バイクの取り回しは、バイクを駐車場から出し入れしたり、狭い場所で方向転換したりする際にとても重要です。
大型バイクは通常重く、扱いに苦労するイメージがありますが、軽量なモデルであればその負担が大きく軽減されます。
特に日本のように住宅街や駐輪スペースが狭い環境では、軽量な大型バイクが扱いやすく、日常的な使い勝手が格段に良くなります。
- 少ない力で押し歩きができる
- Uターンや切り返しもスムーズ
- 転倒リスクの軽減にもつながる
このようなポイントから、バイク初心者や女性ライダーにも軽量大型バイクはおすすめです。
乗車時の安心感
バイクに乗車する際、重いバイクでは取り回しだけでなく発進や停車時にも不安を感じることがあります。
軽量な大型バイクであれば、脚つき性の向上や、万が一バランスを崩した際もリカバリーしやすくなります。
バイクのタイプ | 平均車両重量 | 取り回しやすさ |
---|---|---|
従来型大型バイク | 220~250kg | やや難しい |
軽量大型バイク | 180~200kg | 扱いやすい |
信号待ちや狭い道での停止時にも、安心して足を着けることができるのは大きなメリットです。
日常的なストレスの軽減だけでなく、転倒や事故の予防にも役立ちます。
疲労の軽減効果
長距離のツーリングや街乗りでの頻繁な発進・停止は、重いバイクだと体力を消耗しがちです。
軽量大型バイクは、車体重量が軽いため取り回しはもちろん、乗車中の疲労感も少なくなる傾向があります。
特に、渋滞時の押し歩きや、ワインディングロードを楽しむツーリングでは違いを強く実感できるでしょう。
体格や筋力に自信がない方でも、気軽に大型バイクの楽しさを味わえるのがポイントです。
軽量大型バイクにおける注意点

軽量な大型バイクは取り回しの良さや扱いやすさが魅力ですが、いくつか注意すべきポイントがあります。
メリットだけでなくデメリットや自分のライフスタイルに合っているかも考慮することが大切です。
高速走行時の安定感
軽量な大型バイクは市街地やワインディングでの俊敏な動きに優れています。
しかし、車体が軽い分だけ高速道路などのスピードレンジでは安定感がやや劣る傾向があります。
特に横風や大型車両の後ろを走る時には、重たいバイクに比べてふらつきやすくなることがあります。
高速走行をメインとしたツーリングやロングライドが多い場合は、安定感がどの程度あるのか事前に試乗して確かめることがおすすめです。
以下は軽量大型バイクと重量級大型バイクの高速安定性を比較した表です。
車体タイプ | 高速安定性 | おすすめシチュエーション |
---|---|---|
軽量大型バイク | やや低い | 市街地・山道 |
重量級大型バイク | 高い | 高速道路・ロングツーリング |
積載性とのトレードオフ
軽量化を追求した大型バイクは、装備やパーツが簡素化されている場合が多く、積載性が制限されることがあります。
例えばサイドケースの取り付けが難しかったり、シート下の収納スペースが少なかったりします。
積載性を重視するライダーにとっては、装備やカスタムによる補強が必要になる場合があります。
- 荷物を多く積むツーリング派には荷台やパニアケースの有無を要チェック
- 日常使いにはリュックやタンクバッグで対応できるかも検討ポイント
- 積載性と車体の軽さ、どちらを優先するかは用途によって選びましょう
足つきの個人差
軽量な大型バイクは総じて車重が軽く感じ、取り回しがしやすい反面、必ずしも足つき性が良いとは限りません。
モデルによってはシート高が高い場合もあり、身長や体格によっては不安を感じることもあります。
特に停車時やバックする場面では、足がしっかり地面につくことが安心感につながります。
購入前には必ず実車にまたがり、自分の体格に適しているかを確認しましょう。
さらにバイクを軽量化する具体的方法

大型バイクをさらに軽量化することで、取り回しが楽になり、走行性能や燃費向上にもつながります。
無理なく実践できるいくつかの方法を紹介します。
パーツ交換による軽量化
純正パーツを軽量な社外品に交換することは、バイク軽量化の定番手法です。
特に、目に見えて効果のあるおすすめのパーツは以下のとおりです。
- マフラー(チタンやカーボン製品は特に軽量)
- ホイール(アルミやマグネシウム製で大幅軽量化)
- バッテリー(リチウム系バッテリーはかなり軽くなる)
- 外装パーツ(フェンダーやシートカウルを樹脂製やカーボンに)
これらのパーツ交換を行うことで、見た目もスポーティに仕上げられる点も大きなメリットです。
純正オプションの活用
純正オプションパーツにも軽量化に役立つものが多く用意されています。
車種によっては、メーカーが軽量化バージョンのパーツを純正アクセサリーとして販売している場合があります。
パーツ例 | 軽量化効果 | メリット |
---|---|---|
軽量マフラー | ノーマル比で数kg減 | 信頼性が高い |
スリムシート | 数百g〜1kg程度減 | 純正品質で安心 |
軽量ステップ | 数百g減 | 取付容易 |
純正品ならではの安全性や保証が受けられるため、安心して交換できるのも嬉しいポイントです。
荷物の最小化
日常的に持ち運ぶ荷物も意外と重量がかさみます。
ツーリングや通勤時、不要な荷物がバイクに積みっぱなしになっていないか、一度チェックしてみてください。
荷物の最小化に役立つポイントは次の通りです。
- 無駄な工具や予備パーツを積みすぎない
- 普段持ち歩かないものは下ろしておく
- 軽量なバッグやバッグインバッグを活用する
荷物を整理し、必要な分だけを積載するだけでも、バイク全体の重量は確実に減ります。
軽量な大型バイクの選定による新しいバイクライフの広がり

軽量な大型バイクを選ぶことで、従来のバイクライフに思いがけない変化が生まれています。
重たい車体を持つ大型バイクは、そのパワーやツーリング性能が大きな魅力ですが、取り回しや日常使いでは苦労する場面も多くありました。
そこで注目されているのが、軽量化された大型バイクです。
扱いやすさが向上することで、女性ライダーや初心者でも気軽に乗れるようになり、行動範囲や楽しみ方の幅が広がるのが特徴です。
また、自宅の狭い駐輪スペースや細い路地でも扱いやすく、通勤や買い物など普段使いにも活躍しやすくなります。
さらに、ツーリングやオフロード走行でも軽量な車体は素早い動きや小回りに対応しやすく、より自分の感覚に合った走りを楽しめます。
メンテナンスや駐車時の押し引きの負担も少なくなり、身体的な負担が軽減する点も見逃せません。
これから大型バイクを選ぶ際には、性能やデザインだけでなく、重量と扱いやすさにも注目することで、バイクライフがより充実したものへと進化していくでしょう。