路線バス専用通行帯を原付バイクで走行する機会は意外と多いものですが、「そもそも通行しても良いのか?」「違反にならないか?」と不安に思う方も少なくありません。
特に原付には細かい規制や例外が多く、知らずに通行区分違反や標識の見落としをしてしまうリスクもあります。
この記事では、路線バス専用通行帯を原付で安全かつ合法的に利用するための正しい知識と最新のルールをわかりやすく解説します。
通行できる条件や対応すべきシーン、トラブル事例まで、バイクの種類や時間帯ごとの違いにも触れながら、原付利用者が安心して走行できるポイントを押さえました。
知らなかったでは済まされない大切なルールをしっかり確認して、安全な原付ライフを送りましょう。
路線バス専用通行帯で原付バイクが通行できる条件

路線バス専用通行帯は市街地や幹線道路などで見かけることが多く、ラッシュ時のバスの円滑な走行を目的とした交通規制です。
原付バイクがこれらの通行帯を走れるかどうかは、原付の種類や道路標識、補助標識、また時間帯などによって異なります。
路線バス専用通行帯を走行する前に、しっかりと規制内容を確認し、間違いやすいポイントや見分け方を理解しておくことが大切です。
50cc以下の原付の通行可否
50cc以下の原付バイクは、一般的に「原動機付自転車」と呼ばれます。
このクラスの原付は多くの場合、路線バス専用通行帯の規制対象から外れており、バスと同じように通行できることが多いです。
しかし、一部の道路や標識では50cc以下の原付の通行が禁止されている場合もあるため注意が必要です。
原付の基本やありがちなミスをもっと知りたい人は、原付初心者が共感する“あるある”体験まとめも参考になります。

原付二種(51cc~125cc)の通行規制
原付二種は、排気量51ccから125ccまでのバイクが該当します。
このクラスのバイクは、原則として「二輪自動車」として扱われるため、路線バス専用通行帯を通行することができません。
ただし、一部の通行帯では特別な標識や補助標識により通行が許可されている場合もあります。
区分 | 通行可否 | 備考 |
---|---|---|
50cc以下原付 | 多くの場合通行可 | 標識・補助標識に注意 |
原付二種(51cc~125cc) | 原則通行不可 | 例外的に許可の場合あり |
51cc以上の扱いや車検の要否については、バイクの車検は何ccから必要?で排気量区分ごとの手続きが詳しく説明されています。

走行可能な時間帯の違い
路線バス専用通行帯の規制は、時間帯によって変わることが多いです。
例えば7時~9時や17時~19時など、朝夕のラッシュ時間帯のみ専用通行となり、それ以外の時間帯は一般車も通行できるケースがよくあります。
この時間帯は標識に明記されているので、走行前に必ず確認しましょう。
- 標識に記載されている時間外であれば、多くの原付が通行可能
- 時間内は補助標識内容によっては、原付でも通行不可になる場合がある
- 地方自治体によって規制時間が異なるため、場所ごとに確認が必要
時間帯による取り締まりやよくある違反の事例を確認したい場合は、原付のスピード違反で捕まるリスクと対応策が実用的です。

バス専用通行帯の補助標識と原付の扱い
路線バス専用通行帯の標識には、しばしば補助標識が設置されています。
「原付可」や「二輪を除く」などといった補助標識があれば、原付やバイクも通行できることを示します。
一方、「普通自動二輪不可」などの補助標識があれば、原付二種やバイクの通行はできません。
補助標識の内容が難しい場合は、無理に進入せず安全な経路を選ぶことが重要です。
標識の誤認による法的トラブルを避けるためにも、原付の無免許運転によるリスクと法的影響の解説を一度確認しておくと安心です。

通行できる具体的な道路標識の見分け方
標識を見極めることは、原付で路線バス専用通行帯を走るうえで非常に大切です。
バス専用通行帯の標識は「バスの絵」と「矢印」で表示されているものが多いですが、そこに「原付除く」「二輪除く」などの補助標識が付いているかをよく見ましょう。
以下のような標識の組み合わせは原付が走行可能です。
- 「バス専用通行帯」+「原付除く」
- 「バス・自転車専用」など、自転車や原付の絵が描かれているもの
標識に迷った場合は、無理をせず迂回するのが安全です。
標識や証明書の扱いで迷ったときは、標識交付証明書をもらっていない場合の対処法の注意点も役立ちます。

原付がバス専用通行帯を通行する際の注意点
バス専用通行帯を通行できる場合でも安全運転が最優先です。
バスは大きく速度差があるため、進路変更や進入時には特に注意してください。
混雑時にはバスの停車や発進も多く、思わぬ事故に巻き込まれるリスクがあります。
バス専用通行帯の走行ルールは必ず守り、見通しの悪い交差点や車両の動きに気を配りましょう。
原付バイクで路線バス専用通行帯を走行中にバスが近づいた場合の対応

路線バス専用通行帯を原付バイクで走行していると、後方から路線バスが接近してくることがあります。
このような状況では、周囲の交通ルールやマナーを守りつつ、他の車両や歩行者にも配慮した行動が求められます。
路線バスと安全な距離を保ちながら走行することが大切です。
バスが後方から接近したときの対応
バスが後方から接近してきた場合は、まずミラーや目視でバスとの距離を確認しましょう。
バスに道を譲るべきタイミングかどうかを判断し、安全に走行できるよう注意します。
- 左端に寄って走行する
- 必要であれば、速度を落とす
- 交差点や停留所付近では特に注意を払う
バスが自分のすぐ後ろまで近づいてきたときは、進路を妨げないよう最善の配慮をしましょう。
減速や進路変更の必要性
バスが追いついてきた際、進路を譲るためにいったん減速する必要がある場合があります。
特に停留所や交差点付近でバスが停車や発進を行う場所では、原付バイク側が進路を譲るため、減速または安全な場所に移動することが重要です。
状況 | 推奨される対応 |
---|---|
バス停付近 | スピードを落とし、路肩や左端に寄る |
後方にバスが接近 | 進路を譲れるよう、減速または一時停止検討 |
交通量が多い | 無理な進路変更は避け、安全第一で行動 |
周囲の交通状況に応じて、最善の判断を行いましょう。
道交法の譲る義務の内容
道路交通法では、路線バス専用通行帯を走行している車両に対して、バスが接近した場合にはできる限り進路を譲る義務が定められています。
この義務は、バスが円滑に運行できるようにするためのものであり、原付バイクも対象となります。
進路を譲るにあたり、急な進路変更や急ブレーキは避け、安全を優先して行動することが重要です。
具体的な譲り方や状況に応じた対応を知っておくことで、トラブルや事故を未然に防げます。
バス専用通行帯とバス優先通行帯での原付の違い

路線バス専用通行帯やバス優先通行帯は、日常的に道路を利用する際に見かけることが多い交通ルールのひとつです。
しかしそれぞれその定義や、原付が通行できるかどうかには大きな違いがあります。
この章では、バス専用通行帯とバス優先通行帯の違いや、原付での通行可否について詳しく解説します。
バス専用通行帯の定義
バス専用通行帯とは、道路の特定区間や時間帯において「路線バスだけが通行できる」と定められた車線です。
標識や路面表示によって、どの車種が通行できるかや、専用時間が明確に決められています。
基本的に指定車両以外はこの車線を通行できません。
「バス」と大きく書かれている青い路面標示や「バス専用」と書かれた標識が目印です。
バス優先通行帯の定義
バス優先通行帯とは、路線バスが円滑に運行できるよう、ほかの車も通行できるものの、バスに優先的に通行権限が与えられている車線のことです。
路線バスが後方から接近してきた場合、他の車両は速やかに進路を譲る義務があります。
「バス優先」と記された青色の路面標示や専用の標識が掲げられているのが特徴です。
- 路線バスだけではなく、原付や自動車、自転車など他の車両も通行できる
- ただし、バスの通行を妨げないことが大前提
- バス優先通行帯のルール違反には罰則もあるため注意が必要
それぞれの通行可否の違い
バス専用通行帯とバス優先通行帯での原付の通行可否は大きく異なります。
通行帯の種類 | 原付の通行 | 備考 |
---|---|---|
バス専用通行帯 | 原則不可 | 一部例外もあり、標識の下部に「原付可」といった補助標識がある場合は通行可能 |
バス優先通行帯 | 通行可能 | ただしバス優先のため、バスの通行を妨げないよう注意が必要 |
バス専用通行帯は、標識や補助標識で特別に許可されていない限り原付での通行はできません。
一方で、バス優先通行帯は原付も通常通り走行できますが、バスが接近した際には速やかに道を譲るようにしましょう。
自分の安全や他の利用者のためにも、標識や現地のルールをよく確認してから通行することが大切です。
原付以外のバイクや自転車が路線バス専用通行帯を通行できるか

路線バス専用通行帯は、主にバスの円滑な運行を確保するために設けられています。
この通行帯を利用できる車両は道路標識や道路交通法によって規定されています。
原付以外のバイクや自転車、小型特殊車両などの扱いについてもしっかり把握しておくことが大切です。
125cc超のバイクの扱い
一般に路線バス専用通行帯を通行できるのは、原動機付自転車(いわゆる「原付」)と自転車を除いた二輪車のうち、例外規定がない限り125ccを超えるバイクは通行が認められていません。
一部の路線バス専用通行帯では「自動二輪車可」や「二輪車可」と標識で明示されているケースもあります。
この場合は大型バイクや中型バイクも、通行帯を利用することが可能です。
- 標識に「自動二輪車可」とある場合のみ大型・中型バイクの通行可能
- 標識がない場合は通行不可
- 路線や地域によって規定が異なる場合もある
必ず現地の道路標識を確認し、その指示に従うようにしましょう。
自転車や軽車両の対応
路線バス専用通行帯では、自転車の取扱いも地域により異なることがあります。
基本的には自転車や軽車両は通行が認められていないことが多いですが、例外も存在します。
車両種別 | 通行の可否 | 注意点 |
---|---|---|
自転車 | 一部許可 | 標識や道路標示の確認が必要 |
軽車両 | 原則不可 | 例外規定や標識による |
車いす | 可 | 歩道がない場合など条件付き |
自転車の場合でも、指定の標識や案内があるかを必ず確認してください。
同乗車や小型特殊車両の場合
同乗車(サイドカー付きのバイクなど)や小型特殊車両については、一般的に路線バス専用通行帯の通行は認められていないことが多いです。
同乗車は自動二輪車の区分であっても、特例がない限り進入禁止となります。
小型特殊車両も基本的には専用通行帯の対象外となりますが、標識により許可されている場合がありますので現地表示を確認しましょう。
このように、バス専用通行帯は車両ごとに細かく利用ルールが定められているのが特徴です。
路線バス専用通行帯で原付を運転する際のトラブル事例と対策

路線バス専用通行帯は、一般的にバスのスムーズな運行を目的として設定されていますが、原付バイクも条件次第で通行を認められている場合があります。
しかし、標識や規制内容の理解不足、うっかりミスなどから、原付ライダーがトラブルや違反に巻き込まれるケースも少なくありません。
ここでは、実際に起こりやすいトラブル事例とその対策について具体的にご紹介します。
通行区分違反の事例
路線バス専用通行帯では、時間帯や道路ごとに細かい通行ルールが定められている場合が多いです。
原付は、本来通行できる時間や車線が限定されているにもかかわらず、知らずに通行区分違反となるトラブルが発生しています。
たとえば、朝夕のラッシュ時には原付が通行禁止となっている路線バス専用通行帯がありますが、この時間帯に誤って進入した場合は、道路交通法違反に該当し反則切符が交付されます。
- 時間帯指定を見落として進入する
- 路面表示だけ見て標識内容を十分に確認しない
- 地元では通行可能だったが、他地域でルールが異なり違反する
こうした事例では、事前に地元自治体のホームページや現地の標識をしっかり確認し、ルールに従うことが重要です。
標識の見落としによる違反
標識の内容をよく確認せずに通行帯を走行してしまい、気付かないうちに違反になっているケースが多く見受けられます。
特に「バス・タクシー専用」や「バス優先」など、多様な標識があるため、見分けを誤ることがあります。
標識の種類 | 原付の通行可否 | 違反事例 |
---|---|---|
バス専用通行帯 | 時間帯により可/不可 | 不可の時間帯に進入し反則 |
バス・タクシー専用通行帯 | 原則不可 | バス・タクシー以外は進入禁止を見落とす |
バス優先通行帯 | 通行可だが譲る義務あり | バスの走行を妨害してしまう |
道を走る際は、標識の内容をよく確認し、判断に迷った場合は安全のため自信のある道や車線を選択しましょう。
その他の違反や事故例
通行区分違反や標識の見落とし以外にも、様々なトラブルが発生しています。
例えば、専用通行帯内での急な車線変更や、一時停止しなければならない場所で停止せず事故を招く例が散見されます。
また、混雑時に無理な追い越しを試みて接触事故につながったり、路線バスの発進を妨げてしまったりするケースもあります。
安全に利用するためには、次の対策が有効です。
- 事前に道路標識や規制内容を調べる
- 目の前の路線バスの動きに十分注意する
- 道路環境の変化(改修や工事など)にも注意を払う
万一トラブルや違反に巻き込まれた場合は、慌てずに速やかに警察や関係機関に相談してください。
路線バス専用通行帯で安全・快適に原付を利用するためのポイント

路線バス専用通行帯は、通勤や通学などで多くのバスが利用する道路上の特別な車線です。
原付でこのような車線を利用する際には、通常の車道とは違うルールや注意点があります。
スムーズに目的地へ到着するためにも、路線バス専用通行帯の特徴や原付の走行可否をしっかり把握し、安全運転を心がけることが大切です。
前述した内容を参考に、路線バス専用通行帯を利用する際のマナーやルールを守りつつ、これからも快適な原付ライフを送ってください。
細やかな気配りと配慮が安全な走行につながりますので、日々の運転にも活かしていきましょう。