150ccバイクの維持費のすべて|年間コストや節約術・他排気量との違いを徹底解説

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費用

150ccバイクを購入したいけれど、維持費がどれくらいかかるのか不安に感じていませんか。

車と比べて安いと言われるものの、自賠責保険料や税金、日々の燃料費など、細かな費用が積み重なって意外と負担になることもあります。

この記事では、150ccバイクの維持費の内訳や実際に必要な金額、その費用を安く抑えるコツまで徹底解説します。

「自分にとって本当に150ccがベストな選択なのか」「長く安心して乗るためには何に注意すべきか」といった疑問もきっと解決するはずです。

維持費に関するリアルな情報をもとに、納得のバイク選びをサポートしますので、ぜひ最後までご覧ください。

   
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150ccバイクの維持費の内訳と実際にかかる金額

ハンドル周り

150ccバイクは日常の移動やツーリングに人気ですが、維持費がどのくらいかかるのか気になる方も多いでしょう。

購入後に必要となる主な費用や相場について、項目ごとに詳しく見ていきましょう。

自賠責保険料

自賠責保険は法律で加入が義務付けられている保険で、バイクを公道で走らせるには必ず加入しなければなりません。

150ccバイクの場合、自賠責保険料は排気量が125cc超~250cc以下の区分となり、原付二種(125cc以下)よりもやや高くなります。

2024年現在、24か月(2年)契約なら約12,220円、36か月(3年)なら約16,700円が一般的な相場です。

車検が必要ないクラスなので、自賠責保険の期間は任意で選べますが、中長期間まとめて契約するほうが1年あたりの費用は抑えられます。

契約期間 保険料(目安)
12か月 7,540円
24か月 12,220円
36か月 16,700円

任意保険料

任意保険は自賠責保険だけではまかなえない対人・対物の補償や自分自身のケガ、バイクの損害などをカバーします。

任意保険の保険料は、年齢や補償内容、保険会社によって大きく異なりますが、150ccクラスでは年間約2万円~5万円が相場です。

補償内容を見直すことで費用を抑えることも可能なため、見積もりを比較するのがおすすめです。

  • 対人・対物無制限の基本補償
  • 車両保険や弁護士特約などの追加
  • 年齢制限や免許証の色による割引

軽自動車税

150ccバイクは毎年4月1日時点で所有していると、軽自動車税が課税されます。

150ccの場合、年額は3,600円です。

なお、バイクの排気量が250ccを超えるクラスになると価格が異なるため、150ccクラスの手軽さが際立ちます。

燃料費

燃料費は、走行距離やバイクの燃費によって変動します。

150ccバイクはおおむね1リットルあたり30~40kmの燃費性能があります。

通勤や通学、ツーリングで月500km走行する場合、仮にレギュラーガソリンが170円/リットルだと想定すると、月々の燃料費は約2,130円~2,830円程度となります。

年間でみても2万5,000円~3万円以内に収まるケースが多いです。

消耗品の費用

150ccバイクの消耗品には、オイル、タイヤ、ブレーキパッド、バッテリーなどがあります。

消耗品の交換時期や費用は使用状況により異なりますが、おおむね年間で1万~2万円程度が一般的です。

例えばエンジンオイル交換は3,000~5,000kmごとに1,000円~2,000円。タイヤは前後セットで1万円程度かかります。

駐輪場や駐車場代

都市部やマンション住まいの方は、月極駐輪場やバイク用駐車場の利用が必要な場合があります。

150ccクラスは小型で停めやすいですが、都市部ではバイク駐輪場が不足していることも。

目安として月3,000円~8,000円が相場となり、年額だと3万円~10万円程度見込んでおくと安心です。

法定点検・メンテナンス費用

150ccバイクには車検はありませんが、安全に乗り続けるためにも定期的な点検やメンテナンスが必要です。

法定点検は1年または6,000kmごとに推奨されています。

バイクショップやディーラーで受ける法定点検の費用は5,000円~1万円程度が一般的です。

その他、チェーンのメンテナンスやバイク洗車などをあわせると、年1万円~1万5,000円は見込んでおくとよいでしょう。

150ccバイクの維持費が高くなる主な原因

ハンドル周り

150ccバイクは手軽に乗れる排気量として人気ですが、維持費が想像以上にかかることも少なくありません。

特にランニングコストが上がる要因を把握しておくことで、将来的な出費の見通しを立てやすくなります。

保険料の上昇

150ccバイクは原付二種とは異なり、自賠責保険に加えて任意保険の金額も高くなりがちです。

特に、ファミリーバイク特約の対象外となるため、専用のバイク保険へ加入する必要があります。

さらに、事故リスクや加入条件によっても保険料が大きく変動します。

排気量 任意保険料(年間) 自賠責保険料(24か月)
原付(50cc以下) 約1万円~2万円 9,950円
125cc以下 約1.5万円~3万円 12,220円
150cc 約2万円~4万円 12,220円

このように150ccになると総合的な保険料が高くなる傾向があります。

消耗品交換の頻度

排気量が上がることでタイヤやブレーキパッド、エンジンオイルなどの消耗品の摩耗が早くなることがあります。

特に長距離のツーリングや高回転域での走行を多用する方は、交換頻度が上がりやすい傾向です。

  • タイヤ交換:およそ5,000km~10,000kmごと
  • ブレーキパッド交換:同じく約10,000km前後
  • エンジンオイル交換:約2,000km~3,000kmごと推奨

これらの消耗品コストも維持費を押し上げるポイントとなります。

通勤やツーリングの利用頻度

毎日通勤で使用したり週末のツーリングが趣味の場合は、月々のガソリン代や定期的な点検費用も増えます。

利用距離が長くなるほど消耗品交換のタイミングやメンテナンス回数も多くなるため、トータルで見ると維持費は当然高くなります。

また、高速道路を利用するケースも増えるため、追加でETCや高速料金、場合によっては駐車場代などもかかります。

150ccバイクの維持費を安く抑えるコツ

田畑とバイク

150ccバイクは手頃な価格で手に入るだけでなく、維持費も工夫次第でさらに安くすることが可能です。

日々の使い方やちょっとした工夫で、無理なく支出を抑えられます。

ここでは代表的なコツをいくつか紹介します。

任意保険の見直し

任意保険は毎年見直すことで、維持費の節約につながります。

保険会社によって保険料や補償内容が異なるため、複数社で見積もりを比べてみましょう。

等級が上がっている場合は、前年より安くなることもあります。

必要以上に手厚い補償をつけていないか、内容も定期的にチェックしましょう。

保険会社 年間保険料(目安) 主な補償内容
保険会社A 17,000円 対人・対物・車両
保険会社B 14,000円 対人・対物
保険会社C 19,500円 対人・対物・盗難

ダイレクト型やネット専用保険も活用することで、さらにコストダウンが期待できます。

自分でできる日常メンテナンス

日々のメンテナンスを自分で行うことで、修理代や工賃を大きく削減できます。

初心者でも簡単にできるメンテナンスを習慣にしましょう。

  • タイヤの空気圧チェック
  • チェーンの洗浄と注油
  • オイル量の確認と補充
  • バッテリー端子の掃除
  • 灯火類(ライト類)の点検

定期的な点検でトラブルを未然に防ぐことができ、無駄な修理費用の発生を抑えられます。

燃費の良い運転

燃費を意識して運転することで、ガソリン代が節約できます。

アクセルの急な開閉や急発進、無駄なアイドリングは燃費を悪化させる原因です。

走行前のウォーミングアップや定速走行を心がけると、無理なく燃費を向上できます。

また不要な荷物をバイクに積まず、タイヤの空気圧を適切に保つことも重要です。

ちょっとした心がけで、150ccバイクの維持費を着実に安く済ませることができます。

125cc・250ccとの維持費比較で分かる150ccの特徴

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バイクのミドルクラスとして注目される150ccは、125ccと250ccの中間という立ち位置ならではの特徴があります。

維持費についても、各排気量のバイクと比較することで、150ccがどのようなメリット・デメリットを持つかが分かります。

ここでは、保険料・税金・燃費や消耗品費の視点から、それぞれの魅力や違いを詳しく見ていきます。

保険料の比較

保険料はバイクを所有する上で大切なコストのひとつです。

特に自賠責保険は排気量ごとに違いがあり、任意保険もクラスによって変動します。

  • 125cc:排気量が小さいため、自賠責保険料は最も安く済みます。任意保険も比較的低価格です。
  • 150cc:自賠責は250cc未満に該当し、250ccクラスと同じ料金です。任意保険料も250ccとほぼ同等ですが、車両価格が抑えられる分、若干安くなるケースもあります。
  • 250cc:150ccと基準が一緒なため、大きな差はありません。ただし車両価格や利用状況により、任意保険の総額は高くなる傾向があります。

150ccは、維持費の中で保険料だけを見ると、125ccより高くなりますが、250ccと比べると同等か少し安いこともあると言えます。

税金の比較

バイクの税金は主に軽自動車税(種別割)で決まります。

排気量 年間税額(目安)
125cc以下 2,400円
150cc~250cc未満 3,600円
250cc以上 6,000円

150ccのバイクは、250cc未満のカテゴリーに入るため、125ccより税金は上がりますが、250ccクラスと同じ税額でお得です。

排気量ごとの税負担を考えると、150ccは維持しやすいバランスの良い選択といえるでしょう。

燃費・消耗品費の違い

燃費や消耗品のコストはバイクの維持費全体に大きく関係します。

一般的に排気量が大きいほど燃費は悪化し、消耗品も高価になりがちです。

150ccは125ccよりは若干燃費が落ちますが、その差は大きくありません。

250ccと比べると、150ccの方が軽量なため燃費が良く、タイヤやブレーキパッドなどの消耗品も長持ちする傾向があります。

また、エンジンオイルや点検整備費用も250ccより安く済むケースが多いです。

結果として、150ccは経済性の面でも優れた選択肢となります。

150ccバイクの維持費に関してよくある疑問

2台の後ろ姿のバイク

150ccバイクは手軽な維持費と走行性能のバランスが魅力ですが、実際の維持費に関して多くの人が気になる疑問があります。

ここでは、150ccバイクの維持費にまつわる代表的な3つのポイントについて分かりやすく解説します。

車検の必要性

150ccバイクは車検が必要なのか、不安に感じる方も多いでしょう。

実は150ccバイクは「軽二輪」と呼ばれる区分に該当し、250cc以下なので車検が不要です。

車検が無い分、点検や整備費用は自己管理となりますが、定期的なメンテナンスを行えば不要なトラブルも防げます。

車検費用がかからない分、維持費は格安になるのが嬉しいポイントです。

また、自賠責保険や法定費用は継続的に必要となりますので、忘れずに支払いましょう。

区分 排気量 車検の有無
原付一種 〜50cc 不要
原付二種 51〜125cc 不要
軽二輪 126〜250cc 不要
小型二輪 251cc〜 必要

ファミリーバイク特約の適用可否

自動車保険で人気の「ファミリーバイク特約」ですが、150ccバイクにも適用できるのか疑問に思われる方が多いです。

ファミリーバイク特約は、基本的に125cc以下のバイクが対象となります。

そのため、150ccバイクは特約の対象外です。

150ccバイクに乗る場合には、別で任意保険に加入する必要があります。

  • 本田のPCX150やヤマハNMAX155などの人気バイクも、ファミリーバイク特約は利用できません。
  • 万が一の事故に備えて、バイク専用の保険を検討しましょう。
  • 任意保険の内容や補償範囲もきちんと確認して選ぶのがポイントです。

高速道路利用時の追加費用

150ccクラスのバイクは高速道路にも乗れるようになりますが、実際に利用する際の追加費用が気になるところです。

高速道路利用時は「軽自動二輪車」として料金が設定されています。

高速料金は通行区間や利用する高速道路によって異なりますが、原付二種より費用が高くなる点に注意しましょう。

また、ETCをバイクに取り付けることで割引を受けられる場合もあります。

長距離ツーリングや通勤通学などで頻繁に高速道路を使う場合、維持費に高速料金を含めて計画すると安心です。

150ccバイク維持費の総額から見える購入判断のポイント

海とバイク

ここまで150ccバイクの維持費の内訳やメリット・デメリットについて解説してきました。

維持費の総額がどの程度かをあらかじめ把握しておくことで、無理のないバイクライフを送れるかどうか具体的なイメージが持てるようになります。

150ccクラスは、排気量が大きすぎず小さすぎず、車検が不要な点や自動車税が比較的安いことで人気があります。

しかし実際に所有した場合、ガソリン代や保険料、各種メンテナンス費用なども毎年かかるため、年間のランニングコストも視野に入れて検討することが大切です。

そのうえで、ご自身の使い方や予算、ライフスタイルに合っているかどうかを再確認してみましょう。

最後まで読み進めていただき、150ccバイク購入の判断に役立てていただければ幸いです。

   
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