大型バイクの車検費用の相場と内訳を徹底解説|高くなる理由と費用を抑えるコツ・業者選びのポイント

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保安・車検

大型バイクの車検費用がどれくらいかかるのか、不安や疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか。

車検は必要だと分かっていても、「業者に任せると高額になるのでは」「ユーザー車検でどれだけ安くなるのか」など、費用の内訳や節約方法が分かりにくいものです。

この記事では、そんな悩みを解消するために、大型バイクの車検費用の目安や相場、費用が高くなる要因や抑えるコツなどを分かりやすく解説します。

費用の内訳やケースごとの違い、注意点まで網羅し、納得して賢く車検を受けるための知識をお届けします。

気になる大型バイクの車検費用をしっかり把握し、計画的な維持管理につなげていきましょう。

   
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大型バイクの車検費用の目安と相場

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大型バイクの車検費用は、依頼する方法や整備内容によって大きく異なります。

一般的な相場を把握することで、無駄な出費を抑えたり、予算を立てやすくなります。

ユーザー車検、業者車検、ディーラー車検それぞれの特徴と費用を比較し、自分に最適な選択肢を見つけることが大切です。

ユーザー車検の費用

ユーザー車検とは、オーナー自身が陸運局に直接バイクを持ち込み、手続きや検査を自分で行う方法です。

この場合の費用は、法定費用だけで済むことが多く、最も安く抑えられるのが特徴です。

法定費用には、自賠責保険料、重量税、検査登録印紙代が含まれます。

大型バイクの場合、おおよそ20,000円~25,000円前後で車検が可能です。

ただし、整備不良や書類不備があると再検査となるため、最低限の知識と準備が必要です。

  • 費用を安く抑えたい方におすすめ
  • 時間と手間がかかる
  • 事前整備は自分で行う必要がある

業者による車検の費用

民間のバイクショップや整備工場などへ車検を依頼する方法が「業者車検」です。

依頼先によってサービス内容や費用は異なりますが、作業工賃や整備費用が加算されるため、ユーザー車検よりも高くなります。

費用の目安はおおよそ35,000円~50,000円程度です。

料金には、法定費用のほかに、点検整備費・代行手数料・部品交換費用などが含まれることが一般的です。

プロによる点検・整備で安心感があり、初めての車検や不安がある場合におすすめです。

項目 費用の目安
法定費用 20,000~25,000円
点検整備費 10,000~15,000円
代行手数料 5,000~10,000円
合計(概算) 35,000~50,000円

ディーラー車検の費用

正規ディーラーに車検を依頼する場合、最も高額になる傾向があります。

丁寧な整備や最新のサービスが受けられる反面、費用は50,000円~70,000円程度が一般的です。

ディーラー独自の点検項目や安心保証などが費用に含まれることもあります。

純正部品へのこだわりや、トータルサポートを求める方にはおすすめです。

高年式や最新モデルのバイクの車検では、ディーラーの専門知識や設備が役立つ場合もあります。

法定費用の詳細

車検で必ず必要となるのが「法定費用」です。

法定費用はユーザー車検、業者車検、ディーラー車検のいずれの場合でも、内容と金額は基本的に同じです。

大型バイクでは、以下の3つが主な法定費用となります。

  1. 自賠責保険料(24か月分):9,270円
  2. 重量税:3,800円
  3. 検査手数料(印紙代):1,800円

合計すると、約14,870円が最低限必要な法定費用です。

このほかに整備費用や業者の手数料が加算されて、車検の総額となります。

車検費用に差が出る要因

同じ大型バイクでも、車検費用には大きな差が生じる場合があります。

主な要因として以下の点が挙げられます。

  • オーナー自ら車検を行うか、業者やディーラーへ依頼するかの違い
  • 事前の整備状況による追加修理や部品交換の有無
  • 改造車やカスタムバイク、年式の古いバイクの場合の追加費用
  • 地域や店舗による工賃や手数料の違い

また、繁忙期を避けるなどタイミング次第で、料金割引が適用されることもあります。

事前に複数の業者で見積もりを取ることが、余計な出費を防ぐポイントです。

高額になるケース

車検費用が高額になる主なケースは、下記の通りです。

  • 長期間乗らずにいた結果、消耗部品が多数交換必要になった場合
  • エンジンやフレームなどの重大な不具合が見つかった場合
  • カスタムパーツが取り付けられていて、基準に適合するための再整備が発生した場合
  • 高年式・高性能車種で純正部品代や作業工賃が高い場合

事前のメンテナンスや定期点検を怠ると、車検時にまとめて追加費用が発生してしまいます。

トラブルを防ぐためにも、普段からのメンテナンスや定期的な点検が経済的な車検につながります。

大型バイクの車検費用の内訳

海とバイク

大型バイクの車検費用は、いくつかの項目から構成されています。

それぞれの費用がどのようなものかを知っておくことで、納得して車検を受けることができます。

予算を立てる際にも役立つので、ぜひチェックしてみてください。

自賠責保険料

自賠責保険は、法律で加入が義務付けられている保険です。

二輪車の場合は24か月分を車検時に支払うのが一般的です。

令和6年4月時点で、大型バイク(251cc以上)の自賠責保険料は2年間でおよそ9,270円程度となっています。

年度や改定により金額は変動することがあるため、最新情報を確認しましょう。

自動車重量税

自動車重量税は、大型バイクの排気量や重量に応じて発生する税金です。

正式にはバイクの「車両重量」ではなく「排気量」によって区分されています。

区分 重量税(2年分)
新車登録から13年未満 3,800円
新車登録から13年以上 4,600円
新車登録から18年以上 5,000円

バイクの経過年数によって重量税が異なるので注意が必要です。

印紙代・検査手数料

車検を受ける際には、印紙代と検査手数料がかかります。

これらは国が定めた金額で、地域や検査場によって大きく違うことはありません。

  • 印紙代:約400円
  • 検査手数料:約1,700円

この2つは合わせて2,100円程度が目安となります。

車検のタイミングごとに必ず支払う必要があります。

点検・整備費用

点検・整備費用は、バイクの状態や依頼するショップによって金額が変わります。

目安として1万~3万円ほどですが、必要な整備や部品交換が発生するとさらに費用がかさむ場合もあります。

点検整備の主な内容は次の通りです。

  • 保安基準を満たしているかの確認
  • 消耗部品の点検や交換(オイル、ブレーキパッド、タイヤなど)
  • ライト・ウインカー類の動作確認

定期的な点検整備は安全に乗るためにも欠かせません。

車検代行手数料

バイクショップや専門業者に車検手続きを代行してもらう場合は、車検代行手数料がかかります。

この手数料は1万~2万円前後が相場です。

費用の中には必要書類の作成や手続きの代行、車両の運搬なども含まれます。

自分で車検を通す「ユーザー車検」を利用すれば、この費用はかかりません。

大型バイクの車検費用が高くなる原因

ツーリングコース

大型バイクの車検費用は、普通自動二輪車や軽二輪に比べて高額になる傾向があります。

これは維持管理に必要となる点検項目や使用部品の違い、車体そのもののサイズなどが影響しています。

また、車検時に追加費用が発生しやすい要因も複数存在します。

追加整備・交換パーツ

車検では定期点検項目以外にも問題が見つかった場合、追加で整備やパーツ交換が必要になることがあります。

例えば、ブレーキパッドやタイヤの摩耗、オイル漏れといった消耗部分は、基準を満たさなければ必ず交換となります。

特に大型バイクは部品が高価なため、交換が必要になると費用も一気に膨らみます。

  • ブレーキパッドやディスクの交換
  • タイヤの前後同時交換
  • バッテリーやプラグの新品交換

このような追加作業が発生すると、基本的な車検費用にプラスして数万円単位で費用が高くなる場合もあります。

経年劣化による修理

バイクの年式が古くなると、どうしても経年劣化による不具合や修理箇所が増えていきます。

例えば、ゴム類のひび割れや、配線トラブル、サスペンションのオイル漏れなどが代表的なトラブルです。

主な経年劣化箇所 よくある修理内容 おおよその追加費用
ブレーキホース ホース交換 約5,000~15,000円
サスペンション オーバーホール 約10,000~30,000円
冷却水ホース 交換・補充 約2,000~8,000円

経年車や走行距離が多い大型バイクの場合、こうした修理費用が積み上がることで、車検費用が高額になりがちです。

改造・カスタムへの対応

大型バイクではハンドル交換やマフラー交換、灯火類のカスタムなどが多くみられます。

これらのカスタム内容が保安基準に適合していれば問題はありませんが、車検基準を満たしていないパーツが使用されている場合は、ノーマル戻しや適合品への交換が必要です。

純正パーツに戻すための工賃やパーツ代が追加費用となりやすく、車検費用が高騰する原因になります。

特に社外マフラーやローダウンキットなどは、基準に適合していないと再調整または交換費用が発生します。

カスタムの内容が多いバイクほど、事前の確認や対応の手間・コストも増えてしまいます。

大型バイクの車検費用を抑える方法

ハンドル周り

大型バイクの車検費用は、工夫次第で大きく抑えることができます。

負担を軽減するためには、いくつかのポイントを意識することが大切です。

ここでは、費用を抑える具体的な方法について分かりやすくご紹介します。

ユーザー車検に挑戦する

ディーラーやバイクショップに車検を依頼すると、手数料や整備費用が加算されてしまいます。

一方で、ユーザー車検は自分で陸運局にバイクを持ち込み、検査を受ける方法です。

これにより代行手数料や中間マージンが不要となるため、大幅なコストダウンが可能です。

車検方法 おおよその費用
ディーラー車検 50,000円~100,000円以上
ユーザー車検 20,000円~30,000円程度

書類作成や点検箇所を理解する手間はかかりますが、やりがいと達成感も得られるのでおすすめです。

定期的なメンテナンスの実施

日頃からバイクのメンテナンスを行なっておくことで、車検時の追加修理や交換部品を減らすことができます。

消耗品を定期交換し、不具合が小さいうちに対応することで、突然の高額出費を予防できます。

  • タイヤやブレーキパッドの摩耗状態のチェック
  • オイルや冷却水の定期交換
  • 各部の締め付けや電気系の確認

日々のケアが車検時の余計な出費を防ぐ秘訣です。

複数業者の見積もり比較

バイクショップや整備工場によって車検費用は大きく異なります。

どこに依頼するかで最終的な金額が数万円も違うことも少なくありません。

複数の業者から見積もりを取り、内容やサービスを比較しましょう。

費用だけでなく、アフターサービスや立地、口コミも参考にするのがおすすめです。

不要なオプションを省く

車検時に勧められる追加オプションや過剰サービスは、本当に必要か見極めることが大切です。

たとえば、以下のようなサービスについては再検討しましょう。

  • 過剰なコーティング
  • 必要以上の部品交換
  • 不要な追加点検

安心して乗るための整備は欠かせませんが、必要最低限の項目に絞ることで、車検費用の無駄を省くことができます。

大型バイクの車検費用を支払う際の注意点

田畑とバイク

大型バイクの車検費用を支払う際には、支払い後のトラブルを防ぐためにいくつか重要なポイントがあります。

信頼できる業者選びや正確な見積もり内容の確認、車検切れのリスク把握など、安心してバイクを預けるための注意が求められます。

信頼できる業者選び

まず、大型バイクの車検をどこに依頼するかはとても大切です。

街のバイクショップやディーラー、ユーザー車検など選択肢はいくつもありますが、価格だけで決めてしまうと後から追加費用が発生したり、サービス面で後悔するケースも見られます。

  • 過去の利用者の評判や口コミをチェックする
  • アフターサービスの内容や整備士の資格有無を確認する
  • 公式サイトや電話で対応の丁寧さを見る

信頼できる業者に任せることで、安心感と満足度の高い車検になります。

見積もり内容の確認

車検費用を支払う前には、必ず見積もりの内容をしっかり確認しましょう。

車検費用には法定費用(自賠責保険料・重量税・検査手数料)と整備費用の2つが含まれることが多いです。

費用項目 概要
自賠責保険料 加入が義務付けられている保険。車種・年数で変動
重量税 排気量・年式ごとに定められている税金
検査手数料 国に支払う検査費用
整備費用 各業者ごとに異なるサービス内容や価格

不明点や追加作業がある場合は、納得できるまで必ず質問することが大切です。

支払いの際に予期せぬ高額請求とならないよう、トータル金額を確認しましょう。

車検切れリスクの把握

車検が切れた状態で公道を走行すると、法律違反となり厳しい罰則が科される可能性があります。

余裕をもって車検のスケジュールを立てることがとても大切です。

また、車検切れ車両は自賠責保険も切れているケースが多く、万が一事故を起こした場合、自分だけでなく相手にも大きな迷惑がかかるので注意しましょう。

大型バイクの車検費用に関するよくある疑問

大自然とバイク

大型バイクの車検費用については、初めて車検を受ける人だけでなく、長年バイクを所有している人でも気になるポイントが多いものです。

タイミングや支払い方法、事前準備の工夫など、知っておきたい疑問点をまとめました。

支払い時期と方法

大型バイクの車検費用は、車検を受けるタイミングで支払うのが基本です。

一般的には車検を依頼するショップやバイクディーラーで、車検が終わったタイミングで一括精算となるケースがほとんどです。

支払い方法は、現金、クレジットカード、QRコード決済など対応している店舗が増えています。

一部店舗では、銀行振込やペイペイなどの電子マネーでも支払いが可能な場合があります。

事前に希望する支払い方法が使えるか、店舗に確認しておくと安心です。

支払い方法 対応店舗例
現金 ほぼ全店
クレジットカード バイクディーラー、大型ショップ
銀行振込 一部指定店
電子マネー 一部大型店

車検費用の分割払い

車検費用を一度に支払うのが難しい場合、分割払いに対応している店舗もあります。

クレジットカードを利用すれば、分割払いが可能なケースが多いです。

また、大型バイクの正規ディーラーや、某チェーン店では独自のクレジットサービスやショッピングローンを用意しています。

  • クレジットカードの分割払い
  • ショッピングローンの利用
  • 店舗独自の分割払い制度

ただし、分割手数料や支払い回数など、利用条件が異なるため、必ず事前に確認しましょう。

事前申込みが必要だったり、審査が入る場合もあるため、余裕を持って準備するのがおすすめです。

事前準備で節約できる費用

大型バイクの車検費用は、ちょっとした事前準備で節約することが可能です。

たとえば、車検の基本整備費用の中には、消耗品の交換や簡単な清掃作業など自分でできる部分も含まれています。

以下のような準備をしておくと、無駄な追加費用を抑えやすくなります。

  1. ランプ類やウインカーの点灯確認・交換
  2. チェーンやブレーキ周りの軽い清掃
  3. タイヤやブレーキパッド残量の事前チェック
  4. エンジンオイルの交換
  5. 不要なパーツや装飾品の取り外し

また、事前に見積もりだけを取り寄せて、内容をよく比較するのも賢い方法です。

自分でできる範囲のメンテナンスを済ませてから車検に出すことで、結果として総費用を安く抑えることができます。

大型バイクの車検費用を正しく知り、計画的な維持管理を目指そう

スクーターと一本道

大型バイクの車検費用は、バイクライフを長く楽しむ上で避けては通れないポイントです。

愛車を安心して乗り続けるためには、定期的なメンテナンスと同じく、車検のスケジュールや費用をしっかり把握することが大切です。

ここまでの記事で、大型バイクの車検費用の内訳や、車検代を抑える方法などを紹介してきました。

まとめとして、大型バイクの車検費用は決して安いものではありませんが、維持費を計画的に準備しておけば、不安なくバイクライフを満喫できます。

普段からのメンテナンスや、信頼できる車検業者選びもコストダウンには有効です。

これから車検が控えている人も、次回の車検に向けて備えておきたい人も、ぜひ今回のポイントを押さえて計画的な維持管理を目指しましょう。

   
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